《事案分析ゼミについて》
2年生の一部の方から、多摩研を申し込み忘れ、多摩研試験や、その後の「事案分析力確立ゼミ」[1](多摩研後に実施される答案作成ゼミ、いわゆる事案分析ゼミ)を受講できないとの相談を頂いています。
事案分析ゼミは、直近の司法試験合格者から事例問題の分析法を指導頂ける貴重な機会であり、受講できないのは大変残念ではあります。
もっとも、受講できないことが確定した以上、「それをどう補うか」の方が重要です。
この点、事案分析ゼミで行えることとしては、①論文論点の演習と、②初見の問題を読み解く力(事案分析力)の向上にあると考えます。
《①(論文論点の演習》
炎の塔で周知されている既存の演習ツールを用いれば、十分に必要な論点は学習できると考えます。
未だ民訴、刑訴、民法、刑法、憲法の学習が十分ではないと考える方は、ご友人などからどの様な教材かを聞いて、この機会に解いてみるといいでしょう。
この点、空の塔では、以下の論文演習教材を提供しています。
これらをこなせば、現段階での論点学習としては、(十分とまではいいませんが)一定の水準に至ると思います。
●民訴・刑訴:民訴・刑訴自主ゼミvol1
●民法:みんなの民法ゼミ・レジュメのまとめ(season1)
●刑法:【きむマス】完成のご報告及び配布について
●憲法:【特別講座】執筆者直伝!合格思考憲法を使った憲法勉強方法確立ウェビナー
《②(事案分析力)》
上記の様な教材を解く中で学ぶことはできると思います。
もっとも、同じ教材を演習することは重要である一方で、どうしても論点を覚えて解いてしまいがちです。
常に「この問題を本番はじめて解いたらどういう思考で解けばよいのか」を自分なりに考えましょう。その中で、事案分析力も身についていくと思います。
また、初見の答案を先輩に添削してもらえる機会があれば、積極的に利用すべきでしょう。
この点、空の塔では、ほぼ毎月答案添削企画を実施していますので、その機会を利用しても良いと思います。
また、過去の答案添削企画の解説などは、公開されていますので、それらを利用して初見問題にチャレンジすることも有用です。
空の塔の今までの投稿は、サイトマップに掲載されています。
●サイトマップ
《その他:会社法》
夏休み明けからは、会社法のインプットなどを行う方も多いと思いますが、
空の塔では、以下のコンテンツを提供しています。
●導入ゼミ
●論文入門ゼミ
●会社法百選のゼミも提供しています。
(ただし、演習がある程度終わった段階で取り組むので十分と思います。)
《最後に》
申し込み等のミスは誰にしもあることですが、履修登録や出願などの段階でミスをしない様に気を付けましょう。
(コロナで学生間の情報交換に乏しいことにも鑑みると、一層)自分でアンテナをはり、情報をキャッチすることが重要です。
[1] https://www.chuo-u.ac.jp/career/law_exam/event/2021/08/55538/