【公開記事】1年生夏の勉強方法(民法・憲法・刑法)

【公開記事】1年生夏の勉強方法(民法・憲法・刑法)
【公開記事】1年生夏の勉強方法(民法・憲法・刑法)

【公開記事】1年生夏の勉強方法(民法・憲法・刑法)

大学生活最初の夏休みですね。コロナ禍の状況が続き、大変な大学生活であろうかと思います。

オンライン化の加速により勉強のしやすさ・授業の受けやすさは上がったのかもしれませんが、司法試験や予備試験において極めて重要と言われている、①何をすべきかを誤らないことと、②恵まれた勉強環境に身を置くこと(特に、優秀な同期・先輩・後輩が目に見えるところにいて、日々彼らと切磋琢磨できる環境を意味しています)という点においては、未だ不十分ではないかという気がしています(それゆえに勉強時間が足りていない学生が多いというのは、おそらく大学側も懸念されているのではないかと勝手ながら推測しております)。

空の塔では、上記の点に留意しつつ、昨年1年間、たくさんの空の塔室員の現2年生を見てきましたが、結果として、多摩研試験上位者の半数以上を空の塔室員が占める結果となっているようで、また何より、多くの方々が多摩研での成績に囚われずに(1年後半の多摩研の結果は大して重要だとは考えていません)しっかりと今まで継続的に勉強していることは、大きな成果であると考えており、現在色々と苦労されている1年生にも、空の塔に所属していただき、空の塔の恵まれた環境において、正しく受験勉強を継続してもらいたいと思っています。

そこで、本記事では、空の塔以外の学生も含めて、法曹に関心のある1年生の夏休みに、だいだいどのようなことをやれば良いのか、その概要を知ってもらいたいと思います。そのため、本記事自体は全体公開にしていますが、下記で紹介する空の塔内で配信しているコンテンツ等自体は室員限りの公開とさせて頂きます。

室員の方で質問がある場合には、質問箱にご質問ください。

また、空の塔に関心のある方は、是非ご入室ください(入室方法が不明な場合には、入室方法をご確認ください。それでも不明な場合には、こちら(Twitter)にてDMください)。

どんな人が読むべき記事?

法曹を目指す、関心のある中大1年生の多くが、夏休み中基礎ゼミなどで民法を勉強しているところだと思います(刑法や憲法については人によっては授業やゼミなどで少し勉強したかもしれませんが、ほとんど勉強していないのが通常だと思います)。しかし、法律(民法)を勉強し始めたけど、今後どうやって勉強したら良いか不安であるという方は是非この記事を読んで参考にしてください。

また、先輩から勉強の仕方を聞いて、実際に取り組んでいる方も、さらに効率的に勉強を進めた方が良いと思いますので、自分の勉強方法を検証する意味でも、是非参考にしてください。

まずは民法をしっかりとやる

司法試験や予備試験では、今勉強をしている民法以外にも、憲法・刑法・民訴・刑訴・商法・行政法・選択科目の勉強をしなければなりません。在学中予備試験合格やロー進学を目指すに当たって、早めに民法以外の科目にも着手する必要があるのではないか?という不安もあろうかと思います。

しかし、1年生夏休みの段階では、まずは民法をしっかりとやるべきであると考えています。

なぜなら、1年生夏の段階では、未だ定着していないであろう、法律の基本的な考え方(条文→趣旨→規範定立→あてはめ等)や法律答案の書き方を身に付けることが非常に重要であるからです。この基礎を身に付けることで、憲法・刑法以降の勉強も効率的に行うことができると思います(民訴・刑訴を勉強する頃には刑法・憲法での経験も蓄積するので、民訴・刑訴の勉強はより効率的にできるはずですし、商法・行政法を勉強する頃には民訴・刑訴の経験も蓄積されるので、さらに効率的になるはずです)。

また、最初は絶対的に知っておかなければいけない、専門用語や基礎知識が多いので、民法以外の科目を回している余裕は普通ないと思います(他の科目に手を出し始めると、明らかなキャパオーバーになってしまい、民法自体も中途半端になってしまうのではないかと思います)。

1年生夏の勉強方法

概要

現在の中大1年生の多くは、民法基礎講座の受講を終えて、現在基礎ゼミを受講しており、その後多摩研試験を受験するのではないかと思います。そうであれば、基礎ゼミを受けながら、それ以外の時間で、実際に法律答案を書いてみることや、問題演習(特に論文)をどんどんこなすことを強く推奨します。なお、基礎知識が足りていないと思ったとしても、アウトプットを通じて、インプットをすれば全く問題ありません。

では、実際に法律答案をどのように書くべきなのか、問題演習(特に論文)をどのように行えば良いのか、ということが気になると思います。

結論から言えば、①論文の書き方・問題演習の勉強方法を学ぶ→②民法ブートキャンプ等の簡単な問題集で論文演習(自習あるいは友達と一緒に勉強。コロナ禍なので最初は自主ゼミを推奨)→③答案添削を受ける(演習と並行で問題なし)という流れを推奨します。以下では、①~③について説明します。

①答案書き方・問題演習勉強方法講座(8/9~8/11)

まずは、論文の書き方や問題演習の勉強方法を知っておいた方が効率的であると思います(もっとも、これを知るまで問題演習を進めてはいけないという意味では全くありませんので、ご自身で問題演習を進めて頂いて全く問題ありません)。

なお、空の塔の室員限りとなりますが、8月9日~11日のどこかで、答案書き方・問題演習勉強方法講座を行いますので、奮ってご参加ください。

昨年度、論文書き方ゼミ(全2回)【Aコース】を実施していますが、予備試験合格者(司法試験受験済み)の新講師により、問題演習の仕方も含めて、新たな視点から色々とご説明をいただけると思いますので、過去の動画を見た方も受講する価値があると思います。

なお、論文の問題演習のやり方に関しては、論文の勉強方法(初学者編)についても参考にしてください。

②問題演習(自主ゼミの推奨)

1年生夏の段階で、司法試験や予備試験の過去問を解くのは相当骨が折れると思いますので、まずは簡単な問題集を通じて、論文問題に慣れながら、民法を一通り勉強するのが良いと思います(最近炎の塔で勉強している中大生の多くが扱っている問題集(ブートキャンプと呼ばれているもの)等を使って勉強すると良いと思います)。

ただ、コロナ禍で一人で勉強を進めるのは、心細く、また同級生がどの程度勉強しているのか(言い換えると自分の勉強が十分なのか)が分からないという方が多いのではないかと思います。

もっとも、自主ゼミを行うことで、最低限必要な問題演習は自主ゼミを通じてすることができると思います。また、自主ゼミの中で同級生の実力やどの程度勉強しているのかを感じ取ることができると思います(それが自分自身の刺激にもなると思います)。なによりコロナ禍で友人を作るのも一苦労だとは思いますが、一緒に勉強する仲間ができることは非常に重要なことであると思います。

実際に、昨年度、空の塔内の室員(現2年生。当時1年生)は、上記問題集を使って、自主ゼミを行い、皆さんで重要問題を全て解いていました。現2年生室員の活躍ぶりからすると、1年生夏に自主ゼミを実施したことのメリットは非常に大きかったのではないかと思っております。

以上の理由から、空の塔としては、夏休みの最初の問題演習は自主ゼミ形式で行うことを推奨します(※誤解無きよう申し上げると、全ての問題演習を自主ゼミ形式で行う必要があるとは全く思っていませんのでご留意ください)昨年度の資料は以下にまとまっていますので、こちらを参考にしつつ、今年も空の塔内で自主ゼミを実施して頂ければと考えています。

※当時の資料(問題集等)については、みんなの民法ゼミ・レジュメのまとめ(season1)に保存されています。

なお、空の塔で行う自主ゼミは、①室員同士で問題を検討する。②A4一枚にゼミでの議論・疑問点・考え方で纏めて、疑問点に対する考え方が合っているかについて講師がslack上でコメントする形式で行っています(自主ゼミの中で議論が複雑化して訳が分からなくなったときには講師の助けを借りることができる点は空の塔の自主ゼミを利用するメリットであると思います)。

空の塔内の自主ゼミは、slack上でいつでも自由に募集していただいて結構です(あくまでも「自主」的なゼミですので、自由にどうぞ)。また、自ら募集することに抵抗があれば、弁護士・講師側からも告知をさせて頂き、自主ゼミをやりやすい環境を整備させて頂きますので、弁護士・講師のいずれかまでご連絡ください。

③答案添削企画

問題演習を行ったとしても、実際に答案を書くのには苦労すると思います。そのため、定期的に、時間を計ってみて答案作成をし、その答案を人に見てもらうのが良いと思います。また、言うまでもありませんが、司法試験や予備試験での評価対象は、勉強時間や勉強内容ではなく、「答案」だけですので、自分の答案が評価されるものなのかを客観的に検証してもらう(添削してもらう)ことは非常に重要なことであると思います。

以上の理由から、空の塔内では、定期的に答案添削企画を実施しております。

①答案書き方・問題演習勉強方法講座(8/9~8/11)や②問題演習(自主ゼミの推奨)を進めていく中で、ちょうど良い頃合いであろう、1年生向きの答案添削企画を8月下旬頃に実施予定ですので、slack内での告知を忘れずにご確認ください(提出時期にもよりますが、可能であれば多摩研前に添削結果を返却したいと思っています)。

言うまでも無く、答案添削を受ける機会は貴重ですし、今の時期は1通でも多く添削を受けるべきと思いますので、(仮に見たことある問題だとしても)是非提出しましょう。

民法入門ゼミ

民法入門ゼミ(全4回)【Aコース】

基礎講座・基礎ゼミレベルですので、入門者向けですが、昨年度実施した入門ゼミも併せて紹介します。

現在基礎ゼミを受講している方や、少し勉強している方には不要かもしれません。苦手なところだけ部分的に見ることでもよいと思います。

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