【公開記事】司法試験合格に必要な3つの力(空の塔の使い方)

【公開記事】司法試験合格に必要な3つの力(空の塔の使い方)
【公開記事】司法試験合格に必要な3つの力(空の塔の使い方)

【公開記事】司法試験合格に必要な3つの力(空の塔の使い方)

私のTwitterの質問箱に「ロー卒で今年の司法試験を受験した者です。不安なので来年の司法試験に向けて勉強しているのですが、空の塔には私のような者でも活用できるコンテンツはあるのでしょうか。また、私のような者でも入会できるのでしょうか(中大卒です)」という質問がありました。

非常に良い質問だと思いましたので、質問箱で回答するだけだと、もったいないと思い、ホームページ上で投稿(回答)させてもらうことにしました。

【質問への回答】

まずは、今年のコロナ禍での司法試験、大変お疲れ様でした。質問者の方が実際に不合格かどうかは結果が出てみないと分からないですが、以下では、来年の司法試験を想定しているということですので、大変失礼ながら、不合格者を念頭に置いて、説明をさせていただきます。

<中大卒も空の塔へ入室可能か? →  もちろんです。>

中大卒であれば、質問者のような卒業生でも空の塔へ入室可能です。現にロー卒の方もいます。

<コンテンツ 詳細はHPへ>

空の塔のコンテンツについては、ホームページ上に【公開記事】空の塔2020年度計画・予備試験合格までのロードマップという記事を公開しており、主要なものを記載していますので、まずはそれをご覧ください。

<司法試験向けコンテンツ 一部紹介>

その上で、司法試験不合格者(司法試験受験生)にとって意味のあるコンテンツが空の塔にあるかというと、例えば、以下のようなものが考えられます(思いつくものを掲げましたが、他にもあるかもしれません。)。

まず、ゼミ(ホームページで録画を公開)で言えば、例えば、改正民法論文ゼミ、合格思考憲法ゼミ、各種判例百選ゼミは利用する価値があると思います。

次に、ゼミ以外の勉強ツールとしては、改正民法一問一答(独自作成の短答問題集です)や(予備やロー過去問等の)答案添削は、利用する価値があるのではないかと思います。加えて、大で使われている菅マス(柿マス・育マス)と呼ばれている資料の作成者(菅野さん、柿山さん)が空の塔にはいますので、その資料を使うことができます(多くの中大生がお持ちだとは思いますが、○マスシリーズを持っていないとすると、以下で記載する「基礎力」は大丈夫か?と少し不安を感じます)。

また、法律に関する質問はもちろん、進路等に悩んだときに、弁護士や現役講師に気軽に相談できる環境も意味があるかと思います。

さらに、オンラインOBOG訪問等を通じて、実務的な話が聞けるのも、(来年の受験に向けた)モチベーションを維持するために有益なのではないでしょうか。

<司法試験合格に必要な3つの力(空の塔の使い方)>

では、なぜこれらのコンテンツが良いのか。以下では、司法試験合格に必要な3つの力という点から若干説明を付け加えます。


私の理解としては、司法試験合格に必要な力は、3つです。

その3つとは、

①基礎力、②応用力、③持続力です。

具体的には、①基礎力とは、法律学の理解に対する基礎的な能力を意味します。これを習得していることが司法試験合格に必要である、と考えています。そして、実際に「基礎力」が身についているとは、どのような状態かというと、

大学時代から使っていた基本教材(例えば、論証集、合格思考民法/憲法、刑法事例演習教材、ロープラクティス等の問題集、判例百選など)をしっかりと自分のものにしていること

だと考えています。

次に、②応用力とは、司法試験の問題(長文・未知の論点)に対応できる能力を意味します。

司法試験の長文問題に何度も触れて2時間で答案を書き終えるテクニック(設問毎の時間配分、規範の立て方や当てはめ方の工夫など)を身につけて、どんな問題が来ても合格答案(守りの答案)を書けることが試験的には重要であり、それが「応用力」だと考えています。

最後に、③持続力とは、司法試験の勉強を継続できる能力を意味します。司法試験の受験勉強は長期戦ですので、継続することが必須であり、持続力がないと司法試験合格は難しいと思います。

そして、以上の3つの力のうち、重要なのは、①基礎力と③持続力であると思っています。

司法試験で上手くいかなかった原因として、この基礎力(基本教材のやりこみ)が不十分であったということはないでしょうか。

また、司法試験で上手くいかなった原因として、(合格者と比較して)勉強時間が足りていないとか、勉強中に集中力が欠けてしまうとか、持続力が他の受験者よりも劣ると感じることはなかったでしょうか。

司法試験合格者は基礎力と持続力を身につけている一方で、不合格者には、基礎力や持続力が不十分であることが多いように感じます。また、2回目以降の敗因も、これらの力が欠けているケースが多いように感じます。

他方で、応用力については、不合格者の方々でも、答案戦略などのテクニックは身に付いている方が多い気がしますので、誰かに再現答案を見てもらい、答案上での悪い癖などがあれば直す必要がありますが、それ以外は、基本的には、司法試験の過去問を改めて解いてみて問題に慣れれば足りると思います。

また、応用力は、あくまでも基礎力あってこその話であり、テクニックを見つけても基礎が伴っていなければ本末転倒ですし、未知の論点に対しては、どこまで勉強しても底が知れないので結果的に、基礎力でカバーせざるを得ないです(例えば、判例の射程問題に対応する力が応用力だとすると、まず前提として元の判例を理解している基礎力が必要ということであり、逆に言うと判例さえ抑えておけば、射程を上手く捉えることができなかったとしても致命傷にはなりません。)。その観点からも、やはり基礎力が重要であると思います。

そして、空の塔では、予備試験合格に必要な最低限度のコンテンツを揃えることを2020年度計画に掲げており、先程述べた百選ゼミなどは、まさに基本的な教材を使った、「基礎力」形成に役立てるためのものです。空の塔のゼミは、優秀な現役予備試験合格者が講師ですので、ポイントを抑えた説明がなされ、しっかりとした「基礎力」を身につけることができる(司法試験合格に必要な基本教材を使って復習することができる)のではないかと思います。

また、その他のコンテンツについても、(予備試験合格を念頭に置いているので)「基礎力」を確実に身につけるためのものばかりです。来年の司法試験に向けてもう一度何をやるべきかを考えたときに、この「基礎力」を確実にすることを目的として、空の塔のコンテンツを利用していただければと考えています。

そして、基礎力を徹底的に身につけるためには継続的に勉強できる、持続力が大切です。弁護士や講師への相談や、実務の話を聞くことで、一人で考え込まずに、来年の司法試験へのモチベーションをもう一度奮い立たせて、あと一踏ん張り頑張ってもらいたいと考えています。

なお、そもそも、大学時代から使っていた基本教材で足りるのかという質問もあろうかと思いますが、ローでしっかりと司法試験に向けて勉強された方はお気づきのように、ローに入ってもよく使う基本教材は、大学時代とほぼ変わりません。

確かに、ロースクールでは色々難しいことを教えてもらい、地裁や高裁を熟読したり、実務的な勉強をしたり、そもそも累積の勉強時間も増えていきますので(予備試験や司法試験レベルを超えた)色々な裁判例や、難しい問題集や基本書等に触れる機会も多かったと思います。

しかし、司法試験対策という点のみをフォーカスすれば、前述した基本教材を使っていませんでしたか(仮に違う教材ばかりを使っていたら大丈夫か?と不安を感じます)。また、絶対的な勉強期間と勉強時間が少ない現役予備試験合格者の友達や先輩は、各科目の基本教材をとにかく使い込んで自分のものにして(基礎力を身につけて)予備試験に合格し、その後数ヶ月間で司法試験問題に適応して(応用力を身につけて)、早期合格していたかと思います。

<最後に>

以上が質問への回答です。

持続力を失うことなく基礎力を身につける勉強を続けて、来年の司法試験合格を必ず勝ち取ってください。

皆さんのご活躍を祈念しております。

また、空の塔への入室をお待ちしております。

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