【公開記事】空の塔2020年度計画・予備試験合格までのロードマップ

【公開記事】空の塔2020年度計画・予備試験合格までのロードマップ
【公開記事】空の塔2020年度計画・予備試験合格までのロードマップ

【公開記事】空の塔2020年度計画・予備試験合格までのロードマップ

先日、空の塔の今後について投稿しましたが、「空の塔2020年度計画」、そして空の塔における「予備試験合格までのロードマップ」を、以下のとおり、公開いたします。

目次

1.2020年度 空の塔全体方針

  • 空の塔は、「大学でも予備校でもなく、炎の塔の研究室でもない。しかし、それらの良い部分をバランス良く兼ね備えた、新たなオンライン上のコミュニティ(受験団体)」である。
  • 2020年度中(2021年3月末まで)に予備試験合格までに必要な最低限度のコンテンツを全て揃えることを目標として、今後も講義やゼミ等を実施していく予定である(言い換えると、2021年度以降、空の塔の室員は、それら全てのコンテンツを入室と同時に共有された状態となる)。
  • しかしながら、残念ながら、空の塔の退会に当たって不誠実な対応をする旧室員が僅かながら存在したのも事実である。コンテンツが増える以上は、そのようなモラルハザード(というより、法曹を志す人間なら分かると思うが利用規約違反であり、仮にコンテンツの悪用や情報漏洩等があれば、法的責任の対象になりうることを当然に認識したうえで行動すべきである)を防ぐことも重要である。また、空の塔の室費管理や退会手続に関する事務手続上の負担が過度であるため、これを解消することが空の塔の継続には必要不可欠である。以上の観点から、2021年以降は、室員更新は半年ごと(つまり、退会は半年単位でのみ可能)とすることを検討している。ただし、2021年度以降の新入生については1年次春学期においてのみ当初の利用規約どおり、月単位の更新とすることを検討している。
  • 空の塔に1年以上在籍した室員については、利用規約に従って最後まで活動したことを前提として、その後空の塔から退会した場合であっても、Facebookの利用のみ可能とする(言い換えると、Facebookの非公開グループは、空の塔卒業生を含めたコミュニティとして、将来的なOBOG会等が企画されたときに利用される場合がある)ただし、2020年11月7日までに室員登録した室員(すなわち現室員)は、利用規約に従い活動したことを前提として在籍実績は問わない。
  • 現在の室費については、ホームページ維持管理費、Zoom・Vimeo維持費、コンテンツ作成の内容に応じた各予備試験合格者講師への分配金(弁護士は無配)に全て充てられているが、今後もその方針を維持する(現時点において室費を超える支出が発生しているため余剰資金はない。ただし、今後、室費を超える支出が発生したとしても、予備試験合格までに必要な最低限度のコンテンツ作成を優先する。なお、超過額については月額10万円を限度として創設者が自己負担する予定である)。
  • 予備試験合格者講師は、原則として司法修習開始により講師活動を終了することが予定されるため、本年度の予備試験合格者に講師を引き継ぐ必要がある。次期講師については現状検討中であるが、現実員が本年度の予備試験に合格し、講師を務めてもらうことが最も理想的であると考えている。
  • また、現在の4年生室員については、ロースクールに関する情報提供や後輩からの質問相談対応等を通じて、空の塔に貢献していただくことを前提に、室費を支払わない形での例外的な残留方法を認める
    • この場合、前述した空の塔の退会と異なり、答案添削を除く、Slack・ホームページの利用及び各種企画への参加が原則可能となる。
    • ただし、(i)国立ロー入試が終了する11月中旬以降最初に到来する室費支払までは通常どおり室費を支払うこと(例えば、月末が室費支払となっている場合、11月末の室費支払は通常どおり行うことを意味する。)、(ii)残留方法(空の塔への貢献方法)について創設者と別途協議して合意することを条件とする。

2.2020年度 コンテンツ作成計画(予備試験合格までのロードマップ)

(1)はじめに

以下は、空の塔において、予備試験合格(あるいは当然に上位ロースクールに合格する)までに必要最小限度のコンテンツを全て揃えるという観点から、現状想定している既存の主要なコンテンツ(他にもコンテンツは存在する)・今後作成するコンテンツを整理したものである。

2020年度までの空の塔のコンテンツ作成計画であるとともに、予備試験合格までのロードマップでもある。

なお、計画については、室員のニーズや講師の都合によって、変更される可能性があることは十分にご留意いただきたい。

また、以下の各リンク先については、空の塔の室員のみの限定公開である(室員であれば、誰でも閲覧可能である)。

(2)民法

ア、初学者用(主に1年生を想定)

民法入門ゼミ(全4回)

初学者(1年生の最初)がまずは受講すべきゼミである。現時点では、民法入門ゼミが存在するが、来期1年生に向けて、本ゼミをさらにブラッシュアップしたゼミを開講することを検討している。

なお、初学者に関しては、まず、【新入生企画】勉強方法講座・質問相談企画を視聴することを薦める。

イ、基本コンテンツ

問題演習① 民法自主ゼミ(基本編 Season1)【初級者~中級者】

炎の塔内で重宝されている民法の問題集について、空の塔監修の下で、実際に現室員(1年生)が自主ゼミを行い、その資料が空の塔の室員内で共有されている。

問題演習② 民法自主ゼミ(基本編 Season2)【初級者~上級者】

合格思考民法(自主ゼミ)を使った自主ゼミを実施予定である。自主ゼミが実施されれば、Season 1と同様に、資料が空の塔の室員内で共有されることになる。なお、一年生が主体となって実施される予定であるが、民法の勉強が進んでいない二年生以上にも有益な自主ゼミであると思われる。

民法判例百選ゼミ【初級者~上級者】

民法判例百選を読み込むゼミである。司法試験や予備試験を念頭に置きながら講師が百選判例の解説を行う。

問題演習③ 改正民法を学ぶゼミ【中級者~上級者】

改正民法の重要論点の問題演習を行うゼミであるが、今後も題材を追加・変更して継続して実施予定である。初級者には難解かもしれないが是非参加してもらいたい内容である。また、今後司法試験において、改正民法に関わる問題が頻出することが予想されるため、ロー生にとっても有益であると考えている。
現時点までに行われた改正民法ゼミは以下のとおりである。各回、解説資料と参考答案が付いている(ほぼ毎回、菅野邑斗弁護士が解説資料等にコメントを入れている)。

問題演習(択一) 改正民法一問一答【中級者~上級者】

改正民法に対応した短答の問題が少ないため、改正民法については、空の塔のslack上のチャンネル内で「改正民法一問一答」の短答問題(200問以上)が公開されている。これは、立法担当者の書籍である一問一答シリーズに記載されている改正の問題意識を踏まえた上で問題・解説が作成されており、いずれの問題も菅野邑斗弁護士又は高野が作成している。なお、実際にこの短答問題を解いて今年の司法試験に挑んだ講師陣からは、本番で出題された改正関連の短答問題の範囲と重なっており、相当役に立った旨のコメントを受けているので、是非、司法試験又は予備試験前に各自演習してもらいたい。

問題演習(択一) 改正民法親族・相続一問一答【中級者~上級者】

親族・相続分野の改正に伴い、改正民法一問一答に倣った企画を検討中である(ただし、その他と比較して実施可能性は低い)。改正部分については司法試験又は予備試験で出題される可能性があるが、改正部分の知識が不十分である受験生が多いことから、司法試験又は予備試験前に各自(1度で良いので)演習をしてもらいたい。

ウ、その他

現状のコンテンツとしては想定していないが、上記では挙げていない問題集として、ロープラクティスの問題を自習で解いたり(創設者自身は学生時代に、ロープラクティスを利用して自主ゼミをしていたので、自主ゼミを実施することでも良いと考えている)、後述する答案添削企画等を通じて、旧司法試験・予備試験・ロースクール過去問等の演習をすることも推奨する(なお、予備試験合格後には司法試験の過去問も演習してほしい)。また、民法の知識を深めるために要件事実の学習をすることも推奨する。
その他オススメの基本書等については、司法試験・予備試験の使用教材まとめ【講師の皆さんに聞いてみる】Vol.2 民法の使用教材や勉強のポイントを参照されたい。

これらをこなせば、民法において、予備試験合格(ひいては司法試験合格)に必要な知識と能力は十分に身につけられると考えている。

(3)刑法

ア、初学者用(主に1年生を想定)

刑法入門ゼミ

初学者がまずは受講すべきゼミである。

刑法入門の後ゼミ

刑法入門ゼミではカバーできなかった範囲について取り扱った初学者向けのゼミである。刑法入門ゼミとセットで受講すれば刑法の初学者が学ぶべき知識を習得することができる。第4回は11月7日10時~に開催済みである。

イ、基本コンテンツ

問題演習① 刑法論文ゼミ【初級者】

旧司法試験の良問を中心に、空の塔にて基本問題50問を選定中であり、それをベースに刑法論文ゼミを実施予定である。

問題演習② 刑法論文自主ゼミ【初級者~中級者】

刑法論文ゼミで扱わなかった問題について、空の塔監修の下で自主ゼミを実施することを予定している。自主ゼミが実施されれば、民法の自主ゼミと同様に、資料が空の塔の室員内で共有されることになる。
なお、一年生が主体となって実施される予定であるが、刑法の勉強が進んでいない二年生以上にも有益な自主ゼミであると思われる。

刑法判例百選ゼミ【初級者~上級者】

刑法判例百選を読み込むゼミである。司法試験や予備試験を念頭に置きながら講師が百選判例の解説を行う。

ウ、その他

刑法については比較的自習がしやすい科目であると考えている。
現状のコンテンツとしては想定していないが、上記では挙げていない問題集として、ロープラクティスや事例演習教材を自習又は自主ゼミで扱うことを推奨する。
また、後述する答案添削企画等を通じて、旧司法試験・予備試験・ロースクール過去問等を演習することも推奨する(なお、予備試験合格後には司法試験の過去問も演習してほしい。)。
その他オススメの基本書等については、司法試験・予備試験の使用教材まとめ【講師の皆さんに聞いてみる】Vol.3 刑法の使用教材や勉強のポイントを参照されたい。

これらをこなせば、刑法において、予備試験合格(ひいては司法試験合格)に必要な知識と能力は十分に身につけられると考えている。

(4)憲法

ア、初学者用(主に1年生を想定)

憲法入門ゼミ

初学者がまずは受講すべきゼミである。
第2回以降は11月以降に実施予定である。

イ、基本コンテンツ

特別講義 合格思考憲法を使った憲法勉強方法確立ウェビナー【初級者】

合格思考憲法の著者の玄唯真弁護士と、空の塔の特別講師であり同書補訂者の大野純さんによるウェビナーである(初学者を意識して説明されたとのことである)。
多くの受験生が勉強しづらい科目である憲法のポイントを抑えるためにも、また後述する合格思考憲法ゼミに参加するに当たっても、あらかじめ視聴しておくことを推奨する。

問題演習① 合格思考憲法ゼミ【初級者~上級者】

空の塔の特別講師であり同書補訂者の大野純さんのご厚意により、合格思考憲法ゼミが実施される予定である。時期は11月中旬以降から12月末までの間を想定しているが、日程調整中である。

憲法判例百選ゼミ【初級者~上級者】

憲法判例百選を読み込むゼミである。司法試験や予備試験を念頭に置きながら講師が百選判例の解説を行う。
また、合格思考憲法で扱っていない論点は、この憲法判例百選ゼミの中で補完することを想定して、ゼミが進行される予定である。

ウ、その他

憲法については、最初、基本書等を読んでも、それを答案でどのように表現すべきか非常にイメージがつきにくい。そのため、民法や刑法のように入門ゼミ後すぐに、自主ゼミを実施しても議論が空中線になる可能性が高いので、初学者のうちに自主ゼミを行うことは非効率であると考えている。
したがって、まずは、今後実施される上記のゼミをしっかりと受講して、憲法の考え方を十分に理解することが肝要である(その理解の下で、自主ゼミを行えば、意味のあるものになると考えている)。
また、後述する答案添削企画等を通じて、旧司法試験・予備試験・ロースクール過去問等の演習をすることも推奨する(なお、予備試験合格後には司法試験の過去問も演習してほしい)。
その他オススメの基本書等については、司法試験・予備試験の使用教材まとめ【講師の皆さんに聞いてみる】Vol.4 憲法の使用教材や勉強のポイントを参照されたい。

これらをこなせば、憲法において、予備試験合格(ひいては司法試験合格)に必要な知識と能力は十分に身につけられると考えている。

(5)民事訴訟法

ア、初学者用(主に来期2年生を想定)

民事訴訟法入門ゼミ

来期2年生向けに実施予定である。来年の予備試験短答式試験も考慮して、1年生のうちに実施することも検討している。

イ、基本コンテンツ

問題演習① 基本問題15問自主ゼミ【初級者

菅野邑斗弁護士が選定した基本問題15問について、空の塔監修の下で、実際に現室員(1年生)が自主ゼミを行い、その資料が空の塔の室員内で共有されている。
民訴・刑訴自主ゼミvol1民訴・刑訴 基本・重要問題(各15問・旧司過去問)
なお、おかわり問題のストックがある。

民訴判例百選ゼミ【初級者~上級者】

民訴法判例百選を読み込むゼミである。司法試験や予備試験を念頭に置きながら講師が百選判例の解説を行う。

問題演習② 民訴法アウトプットゼミ【初級者~上級者】

主に予備試験過去問等を題材に重要論点をカバーするゼミであり、民訴判例百選ゼミ後に実施予定である。
前述した基本問題15問のほか、後述する菅マス(柿マス)を利用しつつ、百選ゼミで判例をインプットした上で、予備試験過去問等にチャレンジしてもらうことを想定している。

ウ、その他

民法・刑法・憲法を一通り学習すると、法律を学習する基礎体力が付いてくるため、入門ゼミで基礎をインプットした後すぐに、旧司法試験や予備試験レベルの演習を行ったり、百選を読み込んでも十分理解することができる(むしろ、多少オーバーワークになるくらいのハイペースで短期集中的に学習することによって、記憶をより定着させることができると考えている)。

そして、民訴法に関しては、中大で重宝されている、いわゆる「菅マス」ないし「柿マス」と呼ばれる資料があり、これを自習教材として用いることを強く推奨する。

また、後述する答案添削企画等を通じて、旧司法試験・予備試験・ロースクール過去問等の演習をすることも推奨する(なお、予備試験合格後には司法試験の過去問も演習してほしい)。
その他オススメの基本書等については、司法試験・予備試験の使用教材まとめ【講師の皆さんに聞いてみる】Vol.5 民訴法の使用教材や勉強のポイントを参照されたい。

これらをこなせば、民訴法において、予備試験合格(ひいては司法試験合格)に必要な知識と能力は十分に身につけられると考えている。

(6)刑事訴訟法

ア、初学者用(主に来期2年生を想定)

刑事訴訟法入門ゼミ

来期2年生向けに実施予定である。来年の予備試験短答式試験も考慮して、1年生のうちに実施することも検討している。

イ、基本コンテンツ

問題演習① 基本問題15問自主ゼミ【初級者

菅野邑斗弁護士が選定した基本問題15問について、空の塔監修の下で、実際に現室員(1年生)が自主ゼミを行い、その資料が空の塔の室員内で共有されている。
民訴・刑訴自主ゼミvol1民訴・刑訴 基本・重要問題(各15問・旧司過去問)
なお、おかわり問題のストックがある。

刑訴判例百選ゼミ【初級者~上級者】

刑訴法判例百選を読み込むゼミである。司法試験や予備試験を念頭に置きながら講師が百選判例の解説を行っている(全7回)。

問題演習② 刑訴法アウトプットゼミ【初級者~上級者】

主に予備試験過去問等を題材に重要論点をカバーするゼミであり、11月初旬に実施する。
前述した基本問題15問のほか、後述する菅マス(育マス)を利用しつつ、百選ゼミで判例をインプットした上で、予備試験過去問等にチャレンジしてもらうことを想定している。なお、伝聞については後述する伝聞ゼミにて扱う予定である。

問題演習③ 伝聞ゼミ【初級者~上級者】

司法試験・予備試験過去問等を題材として、伝聞・再伝聞・伝聞例外・弾劾証拠を理解するゼミである。刑訴法(証拠法)においては最重要でありながら難解な論点であるため、伝聞ゼミに特化したゼミを実施予定である(時期としては基本的に刑訴アウトプットゼミ後になる予定である。)。

ウ、その他

民訴法と同様に、入門ゼミで基礎をインプットした後すぐに、旧司法試験や予備試験レベルの演習を行ったり、百選を読み込んでも問題ないと考えている。

そして、刑訴法に関しては、中大で重宝されている、いわゆる「菅マス」ないし「育マス」と呼ばれる資料があり、これを自習教材として用いることを強く推奨する。

また、後述する答案添削企画等を通じて、旧司法試験・予備試験・ロースクール過去問等の演習をすることも推奨する(なお、予備試験合格後には司法試験の過去問も演習してほしい)。
その他オススメの基本書等については、司法試験・予備試験の使用教材まとめ【講師の皆さんに聞いてみる】Vol.6 刑訴法の使用教材や勉強のポイントを参照されたい。

これらをこなせば、刑訴法において、予備試験合格(ひいては司法試験合格)に必要な知識と能力は十分に身につけられると考えている。

(7)商法

ア、初学者用(主に2年生を想定)

会社法入門ゼミ

イ、基本コンテンツ

特別講義 実務とストーリーで学ぶ会社法ゼミ【初級者】

野村修也教授のゼミ出身でもある玄唯真弁護士による特別講義である。
会社法はイメージがしにくい科目であるため、一つのストーリーの中で会社法の原理原則を理解することをゼミの目的としている。
会社法入門ゼミを通じて基礎を抑えてから受講するとよいとのことである。
なお、11月1日に実施済みであり、後日ホームページ上に動画が公開される予定である。

問題演習① 会社法論文ゼミ【初級者】

会社法入門ゼミ→特別講義後に実施予定の会社法論文ゼミである。会社法論文ゼミ後、あるいは並行して自主ゼミを実施することを前提に、会社法論文ゼミで扱う題材を選定中である。

問題演習② 会社法基本問題自主ゼミ【初級者】

会社法論文ゼミと両立する形で実施予定の自主ゼミである。問題選定中である。

会社法判例百選ゼミ【初級者~上級者】

会社法判例百選を読み込むゼミである。司法試験や予備試験を念頭に置きながら講師が百選判例の解説を行う。

問題演習(論文・択一)令和元年会社法改正一問一答

来年の司法試験・予備試験から令和元年会社法が試験範囲となることに伴い、改正民法一門一答に倣ったコンテンツを作成することを検討中である。

ウ、その他

入門ゼミで基礎をインプットした後すぐに、旧司法試験や予備試験レベルの演習を行ったり、百選を読み込んでも問題ないと考えている。

そして、会社法に関しても、中大で重宝されている、いわゆる「菅マス」ないし「育マス」と呼ばれる資料があり、これを自習教材として用いることを強く推奨する。

また、後述する答案添削企画等を通じて、旧司法試験・予備試験・ロースクール過去問等の演習をすることも推奨する(なお、予備試験合格後には司法試験の過去問も演習してほしい。)。
その他オススメの基本書等については、司法試験・予備試験の使用教材まとめ【講師の皆さんに聞いてみる】Vol.7 商法の使用教材や勉強のポイントを参照されたい。

なお、商法総則・商行為法・手形小切手法については、主に予備試験短答試験対策として各自自習することを想定している(ただし、その他の科目との兼ね合いで時間的に間に合わない場合には、捨てるという選択肢もある)。

これらをこなせば、商法において、予備試験合格(ひいては司法試験合格)に必要な知識と能力は十分に身につけられると考えている。

(8)行政法

ア、初学者用(主に2年生後期~3年生前期を想定)

  • 行政法入門ゼミ

実施を検討中である。

イ、基本コンテンツ

問題演習① 行政法自主ゼミ【初級者~上級者】

予備試験過去問等について、空の塔監修の下で、実際に現室員(3~4年生)が自主ゼミを行い、その資料が空の塔の室員内で共有されている(現時点では、ホームページ上で共有されていないが、後日共有予定である。)。

行政法判例百選ゼミ【初級者~上級者】

行政法判例百選を読み込むゼミである。司法試験や予備試験を念頭に置きながら講師が百選判例の解説を行う。

ウ、その他

行政法に関しては、一般的に最後に学習する法律科目であり、また、多摩研究室のカリキュラムの都合や、私大ローの出題範囲でないためか、学習が遅れがちな受験生が多く、短答試験の出来も非常に悪い印象である(短答式試験を突破する上で知っておくべき基礎知識や判例の理解も不十分であると感じている)。
しかし、予備試験と国立ローでは出題範囲であるため、最低限ここは抑えておくべきという観点から、以上の初学者用、基本コンテンツを用意する予定である。

また、後述する答案添削企画等を通じて、旧司法試験・予備試験・ロースクール過去問等の演習をすることも推奨する(なお、予備試験合格後には司法試験の過去問も演習してほしい)。
その他オススメの基本書等については、司法試験・予備試験の使用教材まとめ【講師の皆さんに聞いてみる】Vol.8 行政法の使用教材や勉強のポイントを参照されたい。

(9)民実・刑実

要件事実問題集

新問研の範囲をベースに、独自に作成した問題集と解説集を公開しているが、現在未完である。今後も不定期に更新予定である。なお、改正民法にも対応している。

  • 予備試験過去問解説講義

予備試験過去問の解説講義(方法については現在検討中)を実施予定である。

(10)選択科目

  • 経済法超速インプットゼミ

予備試験合格者が、短期間で選択科目を習得して司法試験に臨むことを念頭に置いたゼミを実施予定である。
もっとも、令和4年から予備試験にも選択科目が追加される予定であり、早いうちに選択科目を学修しておく必要性が増しているため、予備試験合格者の受講に限らない予定である。また、来年ローに進学する4年生にも受講することを推奨する。

(11)ロースクール対策

国立ロー・私立ロー過去問対策

東大、一橋、中大、慶應、早稲田を中心として過去問対策を行っているが(ホームページ上で多数投稿されている)、今後も答案添削企画等を実施して、解説資料・参考答案・再現答案・受験体験記の充実を図る予定である。

【論文添削】慶應ロースクール過去問演習【解説レジュメ・参考答案など】
【論文添削】中央大学ロースクール過去問演習【解説レジュメ・参考答案など】
【論文添削】東京大学ロースクール過去問演習【解説レジュメ・参考答案など】
【論文添削】一橋大学ロースクール過去問演習【解説レジュメ・参考答案など】
【論文添削】予備試験過去問演習【解説レジュメ・参考答案など】

国立ロー対策 論点早回しゼミ

知らないと書けないが、国立ローで出題されても文句の言えない論点を早回しするゼミである。

ステメン対策

私立ロー(中大・慶應・早稲田)のステメン対策を実施した。後日、ステメン対策企画に参加した室員のステメンをホームページ上で共有する予定であるため、来年以降のロー入試受験予定の室員は参考にしてほしい。

https://www.onlinegroup-law.com/category/es/

(12)答案添削企画

毎月1~2通の範囲で答案添削企画を実施しており、現在第4弾まで終了している(いずれの問題についても、優秀答案や解説資料がホームページに共有されている)。
講師が在籍中は、毎月1~2題について継続実施予定である。

(13)司法試験対策

  • 過去問対策自主ゼミ

自主ゼミ形式での実施希望があれば実施することを検討中である。

(14)その他

オンラインOBOG訪問

現在まで2回実施している。

オンラインOBOG訪問(第1回)
<ロー出身・一般企業就職>

オンラインOBOG訪問(第2回) 
<女性弁護士・中規模企業法務法律事務所所属>

11月中旬以降に複数回実施することを予定しており、現在、①マチ弁(東京・地方)、②インハウスロイヤー、③五大(既に移籍された方を含む)、④ブティック系など、様々な分野で活躍されているOBOGに打診中である。

  • 事務所訪問

菅野邑斗弁護士、玄唯真弁護士、高野の所属事務所への事務所訪問企画を予定している(既に募集完了)。
現状、サマーインターン等もオンラインで実施している状況であり、大人数での事務所訪問を実施することはできないが、アフターコロナ後に実施予定である。

  • オフ会

コロナ禍であり大人数での実施は現状困難であるが、今後実施することを検討中である。

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